エアコン掃除はいつやる?自分でできる簡単お手入れ法
「最近ニオイが気になる…」「フィルター掃除をサボってたかも」。そんな方へ。掃除のベストタイミングと、自分で安全にできる手順を、家電に詳しくない人でも迷わないようにまとめました。
エアコン掃除のベストタイミング 季節別の目安
- 梅雨前(5〜6月):冷房フル稼働前にフィルターと吹き出し口をリセット。
- 秋(10〜11月):冷房シーズンのカビ・ホコリをオフシーズンに落としておく。
- 花粉シーズン中:週1でフィルター点検。花粉が詰まりやすい。
- 使用頻度が高い家(在宅ワーク・ペット・小さな子ども):2〜4週間に一度フィルター掃除。
- 暖房シーズンも同様に、月1回はフィルター確認。
迷ったら:「シーズン前後+月1回フィルター」を基本に。ニオイや風量低下を感じたら臨時でやるのが◎。
「今すぐ掃除すべき」4つのサイン
- 運転開始直後にムワッとしたニオイがする
- 吹き出し口に黒いポツポツ(カビ・汚れ)が見える
- 設定温度は同じなのに冷え/暖まりが遅い・風量が弱い
- 電気代がじわっと高くなってきた(詰まりで効率低下)
準備する道具
- やわらかい布・使い捨てペーパー、中性洗剤
- 掃除機(ブラシノズルがあると便利)
- 綿棒・やわらかいブラシ(隙間用)
- 雑巾2〜3枚、養生用ビニールや古タオル
- 薄手のゴム手袋、脚立(安定したもの)
- アルミフィン専用のノンリンス(中性)スプレー※任意
- 屋外用:ほうき/ブロワー、軍手
安全第一:作業前は必ず停止→電源プラグを抜く/ブレーカーOFF。感電・水濡れに注意。
① フィルター掃除(最優先・10〜15分)
- 前面パネルをゆっくり開け、フィルターを外す(左右で形が違う場合あり)。
- 表面のホコリを掃除機でやさしく吸い取る(裏から吸うと目詰まりが取れやすい)。
- まだ汚れがある場合は、ぬるま湯+中性洗剤で押し洗い。こすりすぎは破れの元。
- 十分にすすぎ、タオルで水気を切って陰干し(完全乾燥が必須)。
- 乾いたら元に戻す。前面パネルの裏側も拭き掃除するとニオイ減。
時短コツ:日常は掃除機だけでOK。水洗いは月1回目安。
② 吹き出し口&ルーバーの拭き取り(5〜10分)
- 送風口の水平/垂直ルーバーを手でゆっくり動かし、布で乾拭き。
- 汚れが強い部分は、中性洗剤を含ませた布→固くしぼる→拭く→最後に乾拭き。
- 手が届かない奥は綿棒を活用。無理に奥へ押し込まない。
ここをきれいにするとニオイの体感が大きく改善します。
③ 熱交換器(アルミフィン)のお手入れ(任意・10分)
アルミの薄い板が層になっている部分。曲がりやすいので慎重に。
- 表面のホコリを弱めの吸引で軽く除去(ブラシノズル推奨)。
- 必要に応じて、アルミフィン専用ノンリンス中性スプレーを説明書通りに散布。
- 自然乾燥後、30〜60分の送風運転で内部を乾かす。
注意:基板や配線に薬剤や水をかけない。フィンを押して曲げない。内部ファン分解洗浄はプロ領域です。
④ ドレン周りの確認(結露水の通り道)
- 室内機のドレンパン(見えにくい)や排水ホースが詰まるとポタポタ漏れの原因に。
- 水漏れや異音があれば運転を止めて、無理せず業者相談を。
⑤ 室外機の簡単掃除(5〜10分)
- 周囲30cm以内の落ち葉・砂・植木をどけて風通しを確保。
- 吸気グリルのホコリをほうきやブラシで払う(内部に水をかけない)。
- 天面の汚れは固くしぼった布で拭く。排水口をふさがない。
直射日光が強い場合は日除け(専用品)で効率アップ。ただし通気を妨げない設置に。
カビを増やさない運転のコツ
- 停止前に送風運転30〜60分で内部を乾燥(自動内部クリーン機能がある場合は有効化)。
- 冷房の設定湿度を50〜60%に(除湿と併用)。
- こまめなON/OFFよりも連続運転の方が結露が安定しカビ増殖を抑えやすいことも。
- 部屋の換気・除湿機で湿度コントロール。
やりがちなNG・注意点
- 酸・アルカリの強い洗剤や漂白剤を室内機に使う(腐食や変色の原因)。
- 高圧洗浄機で室内機を直接洗う(基板・配線が故障)。
- 完全に乾く前にフィルターを戻す(カビの温床)。
- 脚立の不安定な作業、濡れた手で電源操作(転倒・感電の危険)。
自分でやる範囲とプロ清掃の使い分け
- 自分でOK:フィルター・吹き出し口・外装・軽いフィン表面のホコリ・室外機周り。
- プロ推奨:内部ファンやドレンパン分解洗浄、強いニオイ/送風口のカビが広範囲、水漏れ、基板周辺の異常。
- 目安:2〜3年に一度は分解洗浄を検討(使用環境により前後)。
ワンポイント:まずは今日、フィルター+吹き出し口だけでもOK。体感が変わります。
よくある質問
Q. 送風運転だけでカビは取れますか?
A. 取り切ることはできません。乾燥=増やさない対策として有効です。可視汚れは拭き取りや専用洗浄で。
Q. 市販のスプレーは使っても大丈夫?
A. アルミフィン専用品(中性・ノンリンス)を選び、基板にかけないこと。ファン用泡スプレーは誤使用で故障や汚水漏れの原因になるため、無理は禁物です。
Q. 何ヶ月ごとに掃除すべき?
A. 標準使用で月1回フィルター、シーズン前後に全体。ペット・花粉・喫煙環境は2〜4週間に短縮。
Q. 水洗いしてすぐ使っていい?
A. 濡れたままはNG。完全乾燥→送風運転で内部乾燥してから冷暖房に戻しましょう。
今日やることチェックリスト
- 電源を切る&プラグを抜く/ブレーカーOFF
- フィルターを外す → 掃除機 → 必要なら水洗い → 完全乾燥
- 吹き出し口・ルーバーを中性洗剤で拭き → 乾拭き
- 前面パネル・外装を拭く
- 室外機まわりの風通しを確保
- 最後に送風運転30〜60分で内部乾燥
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